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ゴリーメモリアル

ゴリーメモリアル建築

セネガル

制作年:

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国際設計競技応募案

ゴリーメモリアル建築|歴史を刻む建築の創造 


アフリカ・セネガルのダカール沖に浮かぶゴレ島。この地はかつて「黒い黄金」と呼ばれ、奴隷貿易の悲劇の舞台となりました。1515年から19世紀半ばにかけて1250万人のアフリカ人が売買され、多くが三角貿易によってアメリカへ移送されました。 

この記憶を未来へと受け継ぐ記念施設として、私たちは建築を通じた歴史の保存と体験の場を提案しました。 

<デザインコンセプト> 

本計画では、アフリカの黒人文化の象徴として「太陽を賛美する首飾り」に着目。 これをモチーフに、連続する球体を組み合わせた「セントラルリング」を中心に配置。 

▶ 右側:歴史資料研究施設 奴隷貿易の記録や研究を行う学術的な拠点として設計。史実を深く学び、歴史を後世に伝える空間を創出しました。 

▶ 左側:ミュージアム(歴史体験施設) 奴隷貿易の過去をリアルに体験できる展示空間を展開。来訪者が当時の出来事を体感し、理解を深めることができる施設としました。 

さらに、大西洋に面した円形の帆船係留湾を設け、中央のセントラルリングと一体化する形で**「太陽を賛美する首飾り」**の象徴的な建築デザインを実現。メインホールには球体と1/4球のカプセルを配置し、過去と未来をつなぐ建築として設計しました。 

建築は歴史の証人となり、未来へのメッセージを発信する存在であるべき。 この計画は、ゴレ島の悲劇を忘れず、次世代へと語り継ぐための記念施設として、新たな価値を生み出す提案です。 

国際設計競技・ゴリーメモリアル建築
1997年(平成9年)アフリカ、セネガル、ダカール市 応募案

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